有限会社 エスアイ企画設計

CGで作ったバーチャルツアーで効率的、効果的な営業活動に貢献!

北海道に拠点を置く設計事務所の有限会社エスアイ企画設計様は、分譲住宅一軒をCG(Computer Graphics)で作成し、バーチャルツアーにしてクライアントであるハウスメーカー様や工務店様に提供しています。何故、CGでのバーチャルツアーが必要なのか?これにより、クライアント様の営業活動がどのように効率的、効果的になったのか?
代表の稲垣 寿美様にTHETA 360.bizの活用方法とその効果について伺いました。

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THETA 360.biz導入の背景

THETA 360.biz導入前の課題は何でしたか?

弊社は北海道 旭川市を拠点に事業を展開しています。我々のクライアントであるハウスメーカーや工務店は住宅を販売するために住宅展示場を作り集客しますが、北海道は広大なため移動距離も長く、気軽に足を運べないお客様も沢山いらっしゃいます。特に冬場は降雪で移動も難しく、実際の展示場で住宅を見ていただくことは容易ではありません。春~秋には冬に行けなかった場所への「お出掛けの時期」でもあり、住宅展示場に足を運んで頂ける機会が増えない状況です。

 

また、分譲住宅を販売する際には、実際に住んだ時のイメージを掴んで頂くため、部屋の中に家具をセットするのですが、例えばリビングにソファーと小さなテーブル、食卓テーブルと椅子のセット、観葉植物などを置くと30万円~50万円くらいの費用がかかってしまいます。当然、予算の都合上、全てのお部屋に家具を置いてホームステージングすることは叶わず、寝室や子供室、クローゼットの中などには家具や洋服を置くことができません。

 

家具を置くことでお部屋の広さや使い勝手を感じて頂けるのですが、全ての部屋に対応するのは難しく、家具を置けない場所は止む無くお部屋だけを見て頂き、間取りと動線の確認をして頂くに留まっています。

更には、お客様が物件を気に入り、そのまま家具付きで購入して頂ければ良いのですが、お客様の好みも多様化していることもあり、家具が気に入らない場合は引き渡しの際に撤去をしなければならず、撤去した家具の扱いにも色々と課題があります。時には物件価格を家具付きの価格だと誤解されてしまい、家具を撤去する場合には家具代金の値引きを要求されることもあると聞きます。

 

そこで、CAD(Computer-Aided Design)設計ソフトを使って、住宅一軒をCG化して全室に家具類を配置、インターネット経由でお客様に見て頂くことを考えました。分譲住宅や企画住宅用に紙面広告やSNS等を活用して「フルホーム・ステージング」した物件をお客さまに見ていただくことを目指したのです。

しかし、閲覧するためにはお客様のパソコンにCAD用のアプリケーションをダウンロードして頂く必要があり、更に閲覧にはかなりハイスペックのパソコンが必要で、実現できていない状況でした。

 

課題を解決するために何故、THETA 360.bizを導入しようと思われましたか?また決め手は何でしたか?

THETA 360.biz ではCAD設計ソフトで作ったデータを使ってバーチャルツアーにすることができるので、お客様に建物の中を自由に見て歩いて、イメージを膨らませて頂くことができますし、バーチャルツアーのURLを共有するだけで簡単に見て貰うことができます。

 

THETA 360.bizを導入する際には「パソコンやスマホのスペックには関係なく見て頂ける!」「直感的に内部を見て歩いて頂くことが出来る!」この2点が決定打となりました。

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THETA 360.bizの活用方法

活用方法や工夫していることをお聞かせください。

我々がクライアントであるハウスメーカーや工務店に納品したバーチャルツアーは、主に分譲住宅の営業ツールや広告ツールとして活用頂いています。
バーチャルツアーを作成する際に気を付けていることの一つは、常にお客様の目線でバーチャルツアーを作成することです。「(売り手が)見せたい所を見せる」のは動画やパース画像で十分と考えていて、「(お客様が)見たい所を見られるツール」がバーチャルツアーだと捉えています。

 

お客様にとって「動画や画像を見せられる」から、「ゲーム感覚で自ら見て歩く事が出来る!」、そんな楽しく見て頂けるバーチャルツアーを作りたいと思って作成しています。お客様が自ら見て回りたくなるようなツアーを作成する中で、「見せたい所」も入れ込んでいくことが可能です。
世の中のニーズが「アニメ」から「ゲーム」へ、ただの「観光」から「体験」へと変化して行ったように、住宅の販売ツールも「見せられる」から「自分で見る」へと変化して行く時期と考えています。

更には、お客様の目線で見たいところを見ることができる優れたバーチャルツアーを作っても、活用方法が分からなければ「宝の持ち腐れ」になってしまいます。当社では簡単なランディングページを作成して、その中にツアーを取り込み、ランディングページ自体を住宅の「プレゼンテーション用のツール」として作成、提供しています。

パース画像や採用している各住設メーカーのカタログページのリンク等も掲載し、現地の案内図や担当者のメールアドレスなどの連絡先も載せるなど、必要な情報をひと通り掲載しています。
そうすることでハウスメーカーや工務店の担当者の手を煩わせること無く、販売に専念して頂けると考えています。

 

次に、URLと二次元コードを使い「情報をどうやってお客様まで届けるのか?」については、販売会社それぞれ社内の状況や方向性が違いますので、それらを踏まえて情報発信の具体的な手法などの提案もさせて頂いています。

私たちの目標は「住宅を売り易くすること」ですから、ご利用して下さる販売会社の皆様と目指すゴールは同じと考えています。私たち自身も販売会社の一員となって「住宅の販売」に繋げることが、様々な工夫の中の一番の胆と考えています。
「いくら素晴らしいものを作っても、伝えなければ、無いのと同じ」と聞きますが、「伝えること」、出来る限り「楽しく伝えること」を最優先に考えています。

 

どんなに素晴らしい住宅を用意していても、それを伝えることが出来なければ何も始まりません。素晴らしい住宅を「一人でも多くのお客様に見て頂くこと」が、販売の第一歩だと考えています。

現地まで行かなくても、気軽に体感できるシステムがあれば「伝えること」の第一歩は始められると考えています。また、お客様が現地に行っても全てを記憶することは難しいと思います。自宅に戻ってから何度もバーチャルツアーを見られるようにすることで、より印象や理解を深めて頂けると考えています。

立派なカタログ、パース画像や綺麗な図面、記念品を沢山配る競合他社もあると聞きますが、それらの資料を見直して、どの位のお客様が現地の建物を細部まで思い出せるでしょうか?
寝室と別にウォークインクローゼットがあったのは、どの建築会社のモデルハウスだった?」なんて話すお客様の声が聞こえて来たこともありました。

「何度でも中を見て歩いて頂ける!」ことで、お客様にゆっくりと思い返してもらえれば、他社との差別化にも少なからず貢献できると考えています。
実はお客様の反応の中で「後からじっくりと中を見て歩ける」ことが、高評価を頂いているというお話も聞いています。
もしかすると競合他社との競争で、僅かですがアドバンテージになっているのかも知れません。

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THETA 360.bizを活用して得られた成果

導入前後での変化や効果をお聞かせください。

徐々に成果に繋がって来ていると思います。
以前、北海道の真冬に、とある分譲住宅のイベントがありました。
着工前の時期に物件をバーチャルツアーにして広告に掲載し、オープンイベントの2か月前から見られるようにしたところ、イベント当日来場されたお客様の100%近くがバーチャルツアーを見てから来ていた、ということがありました。事前に建物をバーチャルツアーでしっかりと見たことで「現地で実際に見てみたい」と感じて頂けたようです。
もちろん、営業スタッフの事前の努力の結果がそうさせたのは、誰が見ても間違いない事実ですが。

 

この時、事情があって、全く家具の無い状態で物件を見て頂くことになってしまったのですが、お客様はご自身のスマホを使って家具が入った状態をCGで確認しながら内覧をして下さっていたそうです。その中の一組のお客様が購入契約をして下さいました。
実際の家具を置いていなくても販売が出来る、その一例となってくれました。

別のイベントでは、着工前にランディングページでバーチャルツアーを公開したところ、一月足らずで600を超えるアクセスがあり、これはかなり広範囲に「伝えること」が出来た一例と考えています。
もちろん販売担当者の情報の発信方法そのものが素晴らしかったのは、言うまでもない事ですが!

 

情報は正確さともう一つ「スピードが命」なのは誰もがご承知の通りですから、先行公開は必要不可欠な条件だと感じています。

この2例は特別な事例として捉えることも出来ますが、私たちはCGを活用したバーチャツツアーに可能性を感じることが出来た2例として捉えています。

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今後の活用や期待について

製品についての期待

以前、バーチャルツアーに活用できる360度画像の枚数を、現状の上限30枚から40枚くらいに増やして欲しいと思っていたことがありましたが、枚数が多すぎてもお客様の負担になる可能性もありますし、お客様の導線に合わせて工夫をしたところ、30枚くらいでどうにかなることが分かりました。ですから、現時点で製品に対しての要望は特に無いです。敢えて言うとしたら、バーチャル空間にそれ自身動きがある物を加えられたら良いなぁと思います。例えば玄関に入ると犬が待っていて、犬が先導して案内してくれるようにCGで作り込み、それとバーチャルツアーが融合するようになると面白味が出てくると思います。

これは夢物語ですが、そもそも夢を見ないと新しい扉は開かないので。

 

今後の活用について

現在は「計画段階でのCGによる内覧」→「家具無しの展示場」で、集客力の向上と販売経費の削減を目標にしていますが、これはSDGsにも通じるところで、住宅販売業者の取り組みとしても評価されると考えています。

次の目標は「建てない建売住宅」の販売を目指して行きたいと考えています。
分譲住宅の在庫棟数を削減しても年間の販売棟数を確保出来たら、少しは販売業者の皆様のお役に立てるのでは?と考えています。

更に、折角作ったバーチャルツアーを一度きりではなく、データベース化する事ことで何度でも使って頂ける様にして行きたいとも考えています。

今後は企画住宅のバーチャルツアーカタログの作成や分譲マンションのモデルルームなどにも挑戦して行きたいと考えています。お客様と一緒に作って行く「カスタマイズ出来る分譲住宅や分譲マンション」なんて、お客様の反応も気になるところです。

手軽に作れて手軽に見て頂けるTHETA 360.bizなので、CGとの組み合わせの可能性も広範囲に広がって行くと信じています。

勿論カメラを使った実写版での活用も現在模索中です。

 

貴重なお話をありがとうございました!

 

※ご注意

THETA360.bizの対応フォーマットはequirectangular形式のJPEGです。CGをご利用の際には、事前に対応フォーマットをご確認いただき、フリープランで動作確認をお願いいたします。

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