株式会社 コナカ

登山・アウトドア専用ポータルサイト「やま DX」でのTHETA 360.bizの活用方法

株式会社コナカ様は、紳士衣料を中心に全国に事業展開をする専門店チェーンとして『すべては品質から』をテーマに高品質、高感度なファッションでお客様に豊かなライフスタイルを提供し続けています。

今回は、コナカ様が2022年5月にオープンした、登山・ハイキングなどのアウトドアレジャーを紹介するポータルサイト「やまDX(やまディーエックス)」で、同年8月より新たにバーチャルツアーを活用することとなり、バーチャルツアー作成サービスとしてTHETA 360.bizを採用頂くことになりました。そこで、バーチャルツアーを活用する目的やTHETA 360.biz活用方法についてやまDX担当の小林様にお話を伺いましたのでご紹介します。

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やまDXとは

紳士衣料を中心に事業展開していた御社が、登山・アウトドア専用ポータルサイト「やまDX」に取り組もうと思ったきっかけをお聞かせいただけますか?

今回の企画案の立ち上げは、コナカ社内事業化プロジェクト「コナカ維新塾」の勉強会に参加した社内、社外の垣根を超えて集まった有志チームによるものです。

世界はテクノロジーの進化を受けて、ありとあらゆる産業・業種がものすごいスピードで大きく変わっていきます。

アパレル業界も例外ではなく、どうやったら変化に対応できるのかを考え、コナカは、事業の多角化、個人のレベルアップ、最終的には社内プロジェクトチームが会社・投資家から出資を受けて起業できるよう育成の場を設けることに力を入れてきました。

 

「やまDX」は、年に1度行われる新規事業案プレゼン大会で2020年度10月に金賞を受賞し、社内プロジェクトの一つとして実施される運びとなりました。

 

「やまDX」に取り組まれる目的をお聞かせいただけますか?

近年、世界的な新型コロナウイルス感染症蔓延の影響により、働き方や生活スタイル、余暇の過ごし方など、様々な面で急速な変化を迫られ、今まで当たり前にできていたことが、気軽にできなくなりました。

そのような環境下で、密を避けながら気軽に楽しむことができる休日の過ごし方のひとつとして、アウトドアレジャーへの関心が急速に高まっています。

 

日本には地形や自然・環境、季節の変化によって、世界に誇れるすばらしい情景が多数存在しています。豊かな自然との触れ合いを、登山・ハイキング等のアウトドアレジャーを通して楽しんでいだくことにより、『豊かなライフスタイルの実現』を後押しさせていただきたい。そのような思いから、最先端の技術を駆使した今までにない、まったく新しい登山・アウトドアの情報を提供するポータルサイトを運営することになりました

「やまDX」とは、山とデジタルトランスフォーメーション(DX)を掛け合わせて、イノベーションを起こし 、 多くの登山・アウトドアレジャー情報や体験を、今までに無い方法で提供することで、「アウトドアレジャーを楽しみたい人たちにとって掛け替えのない存在になりたい」という思いが名前に込められています。

やまDXサイト

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バーチャルツアー活用の理由

やまDXにバーチャルツアーを活用することにした理由をお聞かせください。

 

主に3つの理由があります。まず1つ目が「登山ルート情報の提供」です。登山の初心者・上級者に関係なく、絶景や見どころのポイントをバーチャルツアーで見ていただき、臨場感ある体感をして欲しいと思いました。

2つ目が「防災情報の提供」です。崖崩れや地滑りなどの自然災害が起きた、または起きそうなポイントや避難場所などの情報を提供し、防災・遭難防止に貢献したいと考えました。

3つ目が「自然保護意識の啓発」です。日本は自然が豊かで、アウトドアや登山などのレジャースポーツが非常に盛んです。今後も「やまDX」の取り組みにより、登山やアウトドアを楽しみ、自然に触れる人を増やし、自然保護の意識が高まればという想いがあります。

 

THETA 360.bizを採用することに決めた理由は何ですか?

 

バーチャルというと、ゴーグル装着や新たに何かをインストールする必要があるなど、手間がかかるイメージを持っていましたが、登山を楽しまれている方には様々な年齢層の方がいらっしゃるので、皆さんが簡単に楽しめる必要があります。THETA360.bizは特別な準備を必要とせず、スマホでもパソコンでも、綺麗で鮮明な臨場感ある360度画像を簡単に見ることが出来ます。

 

また、THETA360.bizでは画面左上に登山コース のマップが表示されるのもポイントです。画面に表示されている360度画像がコースのどの地点のものか、左上のマップに表示されますので、どのルートを辿っているのかが分かります。同時に、画面下側には各地点の360度画像も並んでいるので、例えばその中から絶景の画像を選択すると左上の登山コースにその写真の地点が表示され、場所を確認することもできます。

 

バーチャルツアーを制作するスタッフ側としても、非常に簡単に制作できるため、バーチャルツアーを見るユーザーとバーチャルツアーを制作するスタッフの双方にとって良いツールだと判断しTHETA 360.bizを採用しました。

<金時山>

 

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登山ルートをバーチャルツアー化する際のポイント

登山ルートをバーチャルツアーにする際、どのようなことに注意をされていますか?

 

「やまDX」では登山やアウトドアレジャーへの関心を高めてもらうためにも綺麗で鮮明な画像が必要と考えており、360度カメラはフラッグシップモデルのRICOH THETA Z1を使っています。

また、登山コースでは5~7シーンを撮影するイメージで撮影計画を立てています。

一つ目のシーンは登山口です。どこから登ればいいのかが分かりにくかったりするので必要です。次に分岐する場所を撮影します。山によっては登山ルートを遮る形で一般道が通っていたりするので、一旦、山から出てしまうと、次にどこから登山を続ければ良いか分からなくなるケースがあります。また、山道の中で分岐が複雑な場所もあるので、分かり易くするためにも分岐場所を撮影ポイントにしています。次に絶景や見どころ、危険な場所を撮影します。中腹部まで来ると絶景ポイントや見どころ、休憩所などがありますし、岩場や危険な場所も情報として提供する必要があると考えています。

最後に山頂です。やっぱり山頂がメインですので、山頂のポイントになるところで撮影をします。

<妙義山>

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期待する成果と今後の展望

やまDXにバーチャルツアーを活用することでどのような成果を期待されていますか?

2022年8月から「やまDX」にバーチャルツアーを活用しますが、登山情報サイト業界でも先進的な取り組みですので、多くの皆さまに登山情報の一つとしてバーチャルツアーを楽しんで体感していただきたいと思っています。それにより「やまDX」の目的である「登山・アウトドアレジャー情報や体験を、今までに無い方法で提供することで、アウトドアレジャーを楽しみたい人たちにとって掛け替えのない存在になる」ことへの第一歩になれればと考えています。

 

今後の展望をお聞かせください

「やまDX」は山とデジタルルトランスフォーメーション(DX)を掛け合わせて、イノベーションを起こし、今までに無い方法で、 登山・アウトドアレジャー情報や体験をお届けしたいと考えており、今後も新たな取り組みにチャレンジしていきたいと思います。次に考えているのは「やまDXのコミュニティサイト化」です。360度画像や記事をユーザーの皆さまに投稿して頂くなど、運営側からの情報発信だけでなく双方向のコミュニケーションが可能な、ユーザーの皆さまにより楽しんでいただけるようなコミュニティサイトに育てていければと思っています。

 

 

貴重なお話をどうもありがとうございます。

これからもTHETAとTHETA 360.bizをご活用いただければ幸いです。

 

■参考

やまDX

・コナカ様のIRニュース&トピックス:登山・アウトドア専用ポータルサイト「やま DX」「360°バーチャルツアー」スタート

・やまDXで紹介するその他のバーチャルツアー
<茶臼岳>

<塔ノ岳>

<日和田山>

 

 

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